投資移民ビザ(CIES)の停止
- 2015年01月16日
- カテゴリ:法律関連のお仕事
香港の指定の金融商品に1000万香港ドル(約1億5000万円)投資することで下りるビザの事を、『投資移民ビザ』と言います。
このビザは所謂富裕層向けのもので、中国本土の人は対象外なのですが、第3国のパスポートを購入し、そのパスポートで申請をする中国人の利用がほとんどでした。
2003年からこの投資移民制度が始まり、当初650万香港ドルの投資から1000万香港ドルに引き上げられたにも関わらず大量の申請があるため、いつ停止されるか、いつ額が引き上げられるか。と長らく噂されていました。
昨日、この投資移民ビザの停止が発表されました。
弊事務所のクライアントでも、この投資移民ビザを申請中の方がいらっしゃいますが、既に申請中の方は、停止は影響されません。
イミグレに早速確認したところ、今現在2013年末の申請書類をようやく見ているとのことでした。
知り合いによると、HSBCの個人口座の開設もまずは無理になったようです。
香港では『昨日まで出来ていたことが、今日から出来なくなる。』をよく目のあたりにします。香港のスピードは非常に早く、こうした情報を常にアップデートしていくのは、香港にいてそのビジネスをしている人でさえ大変なのが現状かと思います。まして、香港から離れた日本から、文化や言葉の壁を乗り越えてコントロールしようとすることは言わずもがな。
事前の入念な調査も必要ですが、香港では動きながら考えるも重要なことと実感したりします。
申請者国籍 正式に許可した件数
大陸人 21822
(外国の永住権取得者として)
外国人 1932
台湾人 363
マカオ人 362
無国籍人 3
(外国の永住権取得者として)
合計 24481
【類型投資資産別】
不動産 425.88億香港ドル
指定金融資産 1632.22億香港ドル
合計 2058.10億香港ドル
9月30日現在